2015年07月27日

playlist - 7.12.2015


Opening TM:Minute Merengue/Harry Breuer
M1 : 黄色いカーディガン/松田聖子
M2 : 風の谷のナウシカ/安田成美
M3 : 天国のキッス/松田聖子
M4 : 驟雨の街/細野晴臣
M5 : Be My Baby/The Ronettes
Ending TM : The Song Is Ended/Stanley Black


ゲスト:松本隆さんーその2


先週に引き続き、現在発売中の雑誌『BRUTUS』のために行った、松本隆さんとの対談をお送りします。インタビュアーは辛島いずみさんです。>> 詞先後曲(松本さんの詞をもらってから曲を書くの)はどうして?>>--松本くんとやる時はそれがいいって思うんだよね。詞の世界が音楽を形作ってくっていう・・ちょっとスリリングなやり方なんですよね。最初にメロディ作っちゃうと、なんかぴったりはまりすぎちゃったりね。松本さん(以下:M)「予定調和になっちゃうのね」--とにかく難しくて作りにく~い歌詞が面白い。(M)「予想しないようなコード進行とか、メロディの展開とか…生まれるんだよね、きっとね。構成も、変な構成とかね(笑) 毎回アイデアを考えないとクリアできないみたいなね。詞先のが詞を作るのは難しいよね。」--うん、うん。詞を先に書くっていうのは音楽が頭の中で鳴ってるの?(M)「ある程度構成は考えながら、メロディつけやすいような言葉数も、、」メロディーも出てきたりするの?(M)「出ない出ない」--出たら自分で曲作るもんね。あははは!(M)「作ったとしても、細野さんが笑うから(笑)」--聴いてみたいわぁははは!(M)「なんだかわからないけど、気がつくとできてるんだよね。詞を書くってなんか気合いだけなんだよ、ふふふっ(笑) さあやるぞ!って気合いをどれだけ集中するか。あんまりこねくりまわしたり、人の言うこと聞いて直し始めたりすると、どんどん手垢がついてつまんなくなってくるの。」--そうだね。>>松本さんが歌謡曲に詞を提供することになった時、細野さんはどんな風に思ったか?>>--あ、やっぱりドラム…やめたかったんだなって。あははは[一同笑]例えばぼくは、<はっぴいえんど>でベース、スタジオでもベースやって、ずっとベースをやってきた人生だったけど。茂もギターを今弾いてて。ドラムスだったらドラムをやってくっていう道もあったんだけど、まぁ、諦めたのかね?(M)「あの時は、とりあえず…どっちかを選ばないと、これ両方追っかけてると、二兎を追うものはになっちゃうと思った。だから絞った方がいいなと思って。あともう一つは、細野さんのベースじゃないとドラムやる気がしなかった(笑)」--まあね、相性ってのがあるからね。その後こっちも忙しくなって。そしたら、ヒット曲が出てきて。松本隆の(笑) お、やるなぁと思ってね。こっちはまだYMOやり始めた頃かなぁ。YMOが売れたら、間髪を入れずに松本隆から連絡があって、松田聖子の曲を書いてくれって。大瀧も『ロングバケーション』がセールスが伸びて、これで"はっぴいえんど"だって松本くんが言い出したんですよね。それを待ってたような…自分の中に<はっぴいえんど>の幻影がまだあるんだというね、そんな感じがしたよ。なるほどなぁと。
>>松田聖子さんプロジェクト→細野さんはすぐ「いいよ」という感じだった?>>
--うん。たぶん。おもしろ〜いと思って。んふふふ。遊び感覚だった、最初は。
ちょっと気軽だったのは、すでに松田聖子は売れてたんでそういうこと考えないでもいいなという。
最初の松田聖子さん提供曲:
♪1"黄色いカーディガン"

>>松本さんの詞が歌謡曲になってから変わった部分は?>>
--ブリル・ビルディングっていうアメリカの出版の中で、キャロル・キングとかね
作家たちが出てきたみたいな、そういう作家性があるっていうか
洗練されて <はっぴいえんど> とは全然違う。言葉の使い方。わかりやすい。
ストーリーもある。すごいソフィスティケイトされてきたな-と。

とにかくね、作りやすい詞なんですよね。曲が。すぐできちゃう。

>>歌謡曲の中で印象的な曲は?>>
--そんな多くないから全部印象的です。はっはっは(笑) 
(M)「いっぱいあるよ」
--やっぱり、松田聖子の一連のやつが印象深いですね。
一つあげるなら・・"黄色いカーディガン"。
あ!あとナウシカが印象的だなぁ、いろんな意味で。
♪2"風の谷のナウシカ"

>>松本さんの印象的な細野さんとの歌謡曲は?>>
(M)「全部印象的だけど。ぼくは"天国のキッス"を、テレビで聖子が歌ってるのを見て
あんなに外に向かって発散してる表現ていうのは…
松本細野から出てくるっていうのが(笑) この内向的なおじさん2人からさぁ(笑) 
ああいう明るくて爽やかで、健康的で、360度に向かって外側に放射してるっていうさぁ
生まれてくるっていうのがすごい(笑) ある意味、最高傑作かもしれないと思った。」
♪3"天国のキッス"

>>"驟雨の街"、松本さんと久々にやってみて。>>
ドラムは・・?
(M)「ドラムの話やめようよ!(笑) あんなに激しいストレス久しぶりだったよ..(笑) 
細野さん怖いんだもん、だって顔が(笑) 茂はニコニコしてるのに、
細野さん苦虫潰したような顔してさ(笑) 怖いなぁって思って(笑)」
--真剣に聴いてただけだよ。まあ練習すりゃあ、今後もイケるんじゃないかっていう
[一同笑]
(M)「稀有なドラマーってライナーノーツに書いててさ。
こんな65歳過ぎて稀有なドラマーになりたくないと思ってさ(笑) 」

>>久々に松本さんの詞で曲をつけてみてどうだったか>>
--あのね、やっぱり<はっぴいえんど>をとても思い出すね。
(M)「それはドラムのせい?詞のせい?」
--両方。あと曲のせいもあるけどね。その頃作ったから。
でも今じゃない?やってるのは。68だからぼく。
おじいちゃんの<はっぴいえんど>だって思ったの、自分で。あははは!
松本くんもそう言ってたかもしれないけど、円環だよね。ぐるぐるまわってる。

(M)「まさかあんな風に<はっぴいえんど>になるとは思わなかったね。
もう、あのまま『風街ろまん』に追加して入れたいくらい。」
--自分のソロではああいうの作らないからね、今。
だから、いい勉強、機会だったね。最初は難しかったけど。

(M)「細野さんは才能もあるし、器用だからなんでも簡単にやっちゃう。
でもね、<はっぴいえんど>のファーストとか『風街ろまん』作ってる時も
難しい難しいって言いながら作ってるじゃん。その方がいいものが出来んだよね、きっとね。
簡単に作れると、自分の手の中になっちゃうから。」
--自分の思いつかないようなことをやらなきゃならないっていうのは
詞が先にある場合がそうなのね。それが面白いの。

>>松本さんが細野さんのソロ用に詞を書き下ろしてると聞いたが>>
--ずいぶん前に、ぼくは密かに松本隆に自分のソロ用に詞を書いてもらおうと思ってて。
"驟雨の街"の話が持ち上がっちゃったんで、、、バーターだなと思って。
[一同笑]

(M)「"めざめ"は自分にくれっていって。ソロアルバムに入れるから。
その代わり"驟雨の街"は誰かに歌わせて、松本のトリビュートにあげるって。
じゃあボーカル探さなきゃと用意してたら、途中で細野さんが気が変わって
『いや、自分が歌いたい』って言いだしてさ(笑)」
--デモで歌って、それをみんなが聴くことになっちゃうでしょ。
聴いた人がいいいいって言うから、その気になっちゃった。あはは!

--"エスプレッソ"っていうタイトルの詞をいただいたんですよ。これがまた難しいんだなっ(笑)
(M)「あれはね、いい詞だね。ははは!」
--うん。いいよ。・・朗読しちゃおうかなっ?!
[一同笑]

(M)「細野さんが、この間レコーディングのスタジオでキャロル・ケイ(Carol Kaye)のベースの話してさ。
それ以来、フィル・スペクターが気になって気になって(笑)
You Tube探してるうちに、これなんかとりつかれてるんじゃないかなと思ってさ。
--フィル・スペクターに?
(M)「いない人に、亡くなった人に。
♪5--THE RONETTESの"BE MY BABY"作ってるスタジオ。
最初のドラムのイントロだけでテイク16とか言ってさ(笑) すごいね」

--もう一人、いなくなっちゃって、ちょっと寂しいんだけどね・・

□松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート「風街であひませう」[6/24発売]
スペシャルトラックとして、松本隆、鈴木茂、細野晴臣の演奏によって新たに録音された
はっぴいえんど解散直後に残された未発表曲「驟雨(しゅうう)の街」を特別収録。

□松本 隆 作詞活動45周年記念オフィシャル・プロジェクト「風街レジェンド2015」
【開催日時】
2015年8/21(金)開場18:00 開演 19:00
2015年8/22(土)開場16:00 開演 17:00
【会場】東京・有楽町 東京国際フォーラム ホールA
【イベントHP】http://kazemachi-legend.com/   



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