2016年09月17日

playlist - 8.21.2016


Opening TM:Minute Merengue/Harry Breuer
M1 : 即興曲/ 雲龍
M2 : 即興曲そのA/ 雲龍
M3 : 天にうかぶ星 〜水の都〜 (熊野大斎原)/ 雲龍
Ending TM : The Song Is Ended/Stanley Black


ゲスト:雲龍さん@


[笛から始まる]--はいはい、いらっしゃ〜い。去年の、羽咋でのイベント(2015,3月「『宇宙・愛・音楽』虚空の音〜あめつちのはじめ 」)以来なんですけど、雲龍さん!まずぼくと雲龍さんの馴れ初めからね、話そうかなと。ふふふ。今、ネイティブな笛を吹いていただいて…雲龍さんという方は、笛を吹く人だという事をまず教えておかないといけないんですけど。この番組ではずっとポップスみたいのをかけてるんでね、今日は珍しく、”響き”の世界のお話を聞いていきたいと思います。日本各地でお呼ばれしたり、お寺の縁とかね。もうずっと(笛を)吹いてきたわけじゃないですか。ぼくが知る限り、最初に会った頃--30年前はまだ吹いてなかったよね。「まるまる24年、今ようやく吹き続けてこれたというか。」--収録が8/10なんですけど、30年前のこの日に、奈良県で会ってるんだよね?その頃は能の世界の人として会った。>>天河でいろんな人が来て音を出す会>>ブライアン・イーノも来てたね。大倉流の能舞台があって。声をかけてくれたんだよね?「実は声をかけたのは次の日、神社の拝殿の上で。そこから始まってるんですけど、そこから10年位前に細野さんの存在を知って、一緒に何かをしてみたいなという夢を抱いていて。それが天河で実現した…」という雲龍さん。「弁財天を祀る神社で、やっぱり”響き”というものがあって。お互いが引き寄せられるっていう感覚がした。」
--でもびっくりしたのは、ぼくの音楽聴いてるんだっていう。YMOとか聴いてるんだなと(笑)
「キッカケはYMOだったんですけど、実はそのもっと前、のベースの響きが…
 うちの食卓には流れてたんですね。とても心地よいベースの響きがあって、
 その方と(細野さんが)結びついてなかったんだけど、ある時、その場に現れたというか…笑」
--不思議な一日だったねぇ。ブライアン・イーノとも話したり、濃い一日だった。
>>その時、雲龍さんは24歳>>
--いろんな出来事があって、それにすごく翻弄されてるような一面もあってね。
「だけど、自分というものを見つめる時間でもあった。
 その二年前に父を亡くして、これからなんとかしていかないととか、
 舞台のこととか色んなことを自分の中で考えてたり感じてたりしてた中で
 出会ったわけですけど、自分の原点に触れるキッカケがそこにあった。」
--すごい大きな変わり目だったんだね。

【鼓の世界から笛を吹くようになったキッカケ】
「神社に大勢の方とお詣りをした際、僕は代表で行った。
 お詣りを終えて帰ってきて、その方のお宅に神社の報告をしに行った時…
 子どものときから笛は好きで吹いてたが…改めてその神社に笛を持っていって
 その笛をその方の前で吹いたのが、キッカケ。
 僕の場合は”鼓”を行わないといけない世界だったので、笛は吹いてはいけないとは言わなくとも
 稽古が鼓だったから、自分は鼓を打つということをしていたわけで。
 人前で吹く笛でもなく、自分のために吹いてた笛を持って行って、
 その方の前で吹いたのが始まりですね。
 『自分だけの笛ではなくて、人の前でその”響き”を伝えるといいんじゃない?』
 と言われたのが、24年前。」

「鼓の家なので”打つ”、音を出す、ということは意識にあるけれど、そこに息を使った世界、、
 ”吹く”という世界が自分の中に生まれてきた。」
--それがね、すんごい純粋なね、音楽の原点というかね。”響き”の世界でしょ?
そうやって何十年もやってる人をぼくは見た事ない(笑)
「これでいいんだろかとかより、そういう時間を過ごしていたかったというのが…
 返って、鼓の舞台に立たせてもらってたおかげで、笛は好きであれた、と。
 吹きたい時に山に行って吹いていた。人前で吹いてる笛ではなかったから。」
--最初は鳥とかね(笑)動物たち、草木も聴いてるしね。もっと言えば地球が聴いてるわけだよね。
それがいつのまにか、人に呼ばれるようになり、人前で吹くようになってきて。
「吹き始めた頃は、明日の吹く場所もないというまま今に至る。本当に自分の気持ちのまま。
 だから、よくやって来れたなと。その中で家族ができたり、支えてくださる…
 その中には細野さんもいらっしゃるんですが、そういう方たちのおかげで笛を吹き続けられる。
 自分が自分らしく生きていいんだ、って思えるような、それが今に至ってる。」

--能管から、石笛を吹いたり、音程のついた穴じゃないものを吹き出したり、ね?
吹けば鳴るものならなんでも、、魔術のようなね・笑
「ほとんど病気ですね(笑) 穴があれば吹きたくなるっていう。一時、”一輪挿し”に目がいくというか…」
--だってチクワも吹きたくなる(笑)
「柔らかいんで、、おいしい。食べられる笛(笑)
 音を出すというよりも、息の音っていうか、これがきれいな音とかは関係ないんですね。
 自分で発するということに快感を覚えるというか。」
--一つ一つの楽器というか、笛は全部違うじゃない?同じものはないからね。
10年位前にここのスタジオで録った、コアガラス。もう一度聴きたいんですけど、お願いしていいかなぁ?

「これは細野さんとの出会いというのにふさわしい笛だっていうか。
 一番感じてくださっていた笛の中の一つなんですよね。」
♪2 即興曲そのA 
コアガラスの笛【写真参照】本当は笛ではなかった。小宇宙を表すという一つの作品。
ガラスだから明日わからない。粉々になってしまうかもしれない、その緊張がとてもいい。

【細野さんが今まで雲龍さんを見ていて感じる事】
--今の、現代の音楽の聴き方とは違う”響き”を人々が感じることができるっていうかね。
それはすごい多くの人が、何かを求めてるんだろうな。っていう風に見えるわけ。
笛を介した、人と人との息の繋がりみたいなね。あ、そういう風に世の中繋がってるんだな。
そういう中で雲龍さんがこう…何かを広めてるって言うのかなぁ。。

【一音の響き】
「音の世界の楽しみ、細野さんがされてる音楽の世界。
 その中の一音一音を抜き出して、その一音に耳を傾ける。
 その一音があるがゆえに、二つ三つが合わさった時の心地よさが生まれてくるっていうか。
 それは予期せぬ出来事みたいな。
 曲を作ってられる方は世界があって、音を繋げていかれるんだろうけど
 ぼくにとっては、鼓の家は、一音の響きなんですね。鼓を打つということに徹していて。
 そこにかけ声という、息を放つわけですけれど、息と打つが同時に行われて。
 それで世界が膨らんでくる。
 一つ一つに気持ちを向けるということを、自然と行っていたというか。
 それが、細野さんの弦の響きにも気持ちが向いて行ったり…
 一音という響きが、自分も一人っていう、、それが大勢集まるといろんな世界が広がるように…
 自分でこうありたいという”響き”をいつも感じていたい。
 ただ耳で風を感じるよりも、自分が風になってそこから風を起こす、そういう感覚なんですけどね。」




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posted by daisy holiday at 22:00| daisy holiday 2016