2020年12月06日

playlist - 12.06.2020

M1 : Fiddle Faddle / The Three Suns
M2 : Lotta Piccicato / Frank De Vol
M3 : IKEA / Stock, Husen and Walkman
M4 : The Velvet Glove / Robin Richmond
M5 : Was Dog a Doughnut / Cat Stevens/Yusuf
M6 : Amefuri (Rainy Day) / The Three Suns
M7 : Yuki-ya-konko / Swing Slow
M8 : This Years Kisses / Benny Goodman
M9 : What Are You Doing New Year's Eve / Kay Kyser



今週は、月頭恒例の細野さんの手作りデイジーです。タイトルは<SAYONARA 2020>、、、今年最後の手作りデイジーとなります。 お楽しみ下さい。

Fiddle Faddle / The Three Suns


Lotta Piccicato / Frank De Vol


Stock, Hausen & Walkman - Organ Transplants #2 (full album)


The Velvet Glove / Robin Richmond


Was Dog a Doughnut / Cat Stevens/Yusuf


Amefuri (Rainy Day) / The Three Suns


Yuki-ya-konko / Swing Slow


This Years Kisses / Benny Goodman


What Are You Doing New Year's Eve / Kay Kyser


"SAYONARA 2020 #1"選曲メモ
01 Fiddle Faddle / The Three Suns (1950)
スリー・サンズ (The Three Suns) は1939年にギターのアル・ネヴィン (Al Nevins) とアコーディオンのモーティ・ネヴィン (Morty Nevins) の兄弟と、従兄弟のオルガニスト、アーティー・ダン (Artie Dunn)の3人で結成され、ネヴィン兄弟の母親が「3人の息子」というグループ名を考え、"son" を "sun" に変えたという。後期にはサポート・メンバーも参加し、時代とともに音も多彩に。1958年に脱退したアルはドン・カーシュナー (Don Kirshner) とNYのブリル・ビルディング (Brill Building) にアルドン・ミュージック (Aldon Music) という音楽出版会社をつくり、60年代はキャロル・キングやニール・セダカなどの若いソングライターを世に出しました。この話は長くなるのでいつか特集します。ところで "Nevins" はネヴィンズと書かれていることが多いんですが、ネヴィンと読むんではなかろうか。

02 Lotta Piccicato / Frank De Vol (1949)
1960年代初頭、アメリカのテレビ番組「My Three Sons」のテーマ音楽で有名になったのが
フランク・デヴォル(Frank De Vol : 1911-1999)です(スリー・サンズつながりは偶然)。1940年代からバンドリーダー、アレンジャーとして活躍し、50を超える映画音楽、TVのテーマ音楽の作曲家としても知られてます。ぼくの世代で知られている映画は「飛べ、フェニックス」(The Flight of the Phoenix : 1965) など。そしてテレビのヴァラエティにもよく出演して人気者でした。1940年代はラジオの音楽番組で、ルディー・ヴァリー、ダイナ・ショア、ドリス・デイ、トニー・ベネットらのバンドリーダーと編曲で活躍。


03 IKEA / Stock, Husen and Walkman (2000)
04 The Velvet Glove / Robin Richmond (1958)

まだステイ・ホームという気分真っ只中の4月26日の回で、Stock, Husen and Walkmanの "Spoons" を選曲しましたが、この元ネタの音楽があります。それが04のロビン・リッチモンド (Robin Richmond : 1912-1998) の "The Velvet Glove" で、これを発見したのはつい最近のことでした。イギリス人のリッチモンドは教会などでウーリッツァー (Wurlitzer) のオルガン奏者になり、BBCラジオでも活躍。1935年にオルガンをシリアルナンバー001の "HAMMOND" に変えてからポップになったみたいです。ところで03の "IKEA" はあの巨大な家具屋さんのことかな?

05 Was Dog a Doughnut / Cat Stevens/Yusuf (1977)
キャット・スティーヴンス (Cat Stevens : 1948- ) はロンドン出身のシンガー・ソングライターで、1970年以降「父と子 ( "Tea for the Tillerman") 」など、数枚のソロ・アルバムが世界で数百万枚売れる人気者でした。1977年に出したこの "Was Dog a Doughnut" は彼のキャリアの中でも異色のテクノで、アメリカでシングルカットされてヒットし、ぼくもそれを聞いてこのアルバム "IZITSO" を買いました。izitsoとは?アルバムの写真のヨーヨーのことでしょうね。1977年にスティーヴンスはイスラム教に改宗し、名前をユスフ・イスラム(Yusuf Islam)に変え、「ユスフ」という名前で現在に至ります。

06 Amefuri (Rainy Day) / The Three Suns (1959)
スリー・サンズはこの番組での出場回数はダントツですが、実はこの曲に関しては最近まで聞いてなかったのです。ライヴ盤はずっと入手していなかったので・・。1959年に来日公演をし、その記念盤 "The Three Suns in Japan" の中に収録されてます。岡田崇くんから聞いたところによれば、「スリーサンズの雨降りは日本録音ではないはずです。来日記念盤として日本の曲を演奏しています。アルドンミュージック設立後、アル・ネヴィンは心臓発作を起こしたりもして、スリーサンズを外部アレンジャーに丸投げするようになります。この「あめふり」は、チャールス・アルバータインというアレンジャーの作品です。」ということです。岡田くんは何でも知ってるな。ちなみに北原白秋・作詞、中山晋平・作曲による「あめふり」という童謡は1925年に発表されてます。スリー・サンズの編曲はアーサー・ライマン (Arthur Lyman) などに共通するEXOTICA系でしょうか。他にはローズマリー・クルーニー (Rosemary Clooney) が "Peachy Peachy" という題で歌ってます。

07 Yuki-ya-konko / Swing Slow (1996)
さて、同じ趣向、同じテンポで、やはり童謡の「雪やこんこ」をやったのは僕とコシミハルのSwing Slowです。しかし誓って言いますが(誰に?)、全く偶然なのです。だって聴いてなかったんですから。然るにポピュラー音楽の伝統芸とも言えるある種の「センス」が、こういう一致を生むのですから、嬉しいことです。実は他にもこういう作品は多いので、ゆくゆく紹介していきたいと思います。ところで「雪やこんこ」は作者不詳。季節柄この時期にしか選曲できないのでちょうどよかった。

08 This Years Kisses / Benny Goodman (1937)
この歌は1937年のミュージカル映画 "On The Avenue"のために書き、アリス・フェイ (Alice Faye) が歌いました。同年にベニー・グッドマン (Benny Goodman) もマーガレット・マクレイ (Margaret McCrae) の歌でレコーディング。「今年はキスもロマンスもなかった・・」というような失恋した人の切ない歌。今年を振り返るとマスクでキスもできない人続出か。

09 What Are You Doing New Year's Eve / Kay Kyser (1947)
主に作詞をしていたフランク・レッサー (Frank Loesser : 1910-1969) は曲も書いていて、この歌も作詞作曲です。1947年にマーガレット・ホワイティング (Margaret Whiting) が最初にレコーディング。同時期にビッグ・バンドの Kay Kyser & his Orchestra もレコードを出し、バンドのスター歌手だったハリー・バビット (Harry Babbitt) が豊かなバリトンで歌ってます。大晦日のデートの約束を言い出せない、気弱な男の歌。
posted by daisy holiday at 20:16| daisy holiday 2020