2018年01月01日

playlist - 12.31.2017

M1 : What Are You Doing New Year's Eve? / Dick Haymes and Les Paul
M2 : Just A Gigolo / Joe Mooney Quartet
M3 : New Year's Eve In A Haunted House / The Beau Hunks Sextette
M4 : Unforgettable / Nat King Cole
M5 : 青空(My Blur Heaven) / 大津賀八郎



レギュラーゲスト<岡田崇さん><コシミハルさん>を招いての音楽夜話。
明けてお正月となる2018年幕開けの放送は? まさかのPC忘れで、、、
最後は、初笑い音源(へたジャズ!)で。


What Are You Doing New Years Eve? / Dick Haymes and Les Paul Trio


Just A Gigolo / Joe Mooney Quartet


2月にボー・ハンクス・セクステットがレイモンド・スコットの1930年代のカートゥーンジャズと呼ばれるクインテット作品を中心に完全再現した、永らく廃盤となっていた名盤2作品を、リル・デイジーから日本語対訳付き、新装特殊パッケージでリリースします!
・Celebration on the Planet Mars ・Manhattan Minuet
ジャケットはジム・フローラのイラスト↓でこんな感じ! お楽しみに!!




Powerhouse / The Beau Hunks Sextette


New Year's Eve In A Haunted House (Raymond Scott) / Stu Browns Twisted Toons


Unforgettable / Nat King Cole


最後に2018年初笑いとしてお送りしたのは浅草オペラの迷テナー、大津賀八郎の「青空 My Blue Heaven」でした。大晦日にぐらもくらぶからリリースされたCD『へたジャズ! 昭和戦前インチキバンド 1929−1940』に収録されています。
6年前にSP盤のCD復刻を意欲的にしているレーベル「ぐらもくらぶ」のイベントで聴いたこの「青空」。あまりの酷さ、いや、カッコよさ?にクラクラして主催者の保利透さんに「戦前にこんな音源があるなんて!こういう音痴レコードを集めてコンパイルしたら面白いんじゃない?!」なんてテキトーなことを言ってしまってから時は経ち、本当にCDになってしまいました。戦前の日本のジャズはたくさんの復刻CDが発売されていますが、こんなレコもあったのです!これもまた日本の戦前ジャズの一側面。ジャズが何かなんて知ったこっちゃない初期衝動を記録した貴重な音源たち。真面目な方にはオススメしませんが、興味のある方は是非。



・リル・デイジー・ショップでもお取り扱いしております!

・アマゾン
・流通元のメタカンパニーでは特典CDRがもらえるそうですよ。
posted by daisy holiday at 01:30| daisy holiday 2017

2017年12月23日

playlist - 12.24.2017

M1 : Santa Claus Will Be Here / Cara Stewart / Lee Hudson Orchestra
M2 : Sleigh Ride In July / Bing Crosby
M3 : Winter Wonderland / Johnny Mercer
M4 : Jingle Bells / Ondrej Havelka a jeho Melody Makers
M5 : The Christmas Song / Nat King Cole
M6 : All I Want For Christmas (Is My Two Front Teeth) / Nat King Cole
M7 : Silent Night / Gondo's Carol Brass Ensemble



レギュラーゲスト<岡田崇さん><コシミハルさん>を招いての音楽夜話。
クリスマス当日となった今年は、なにか特別な、、、と思っていたんですが、、、
いつも通り?です。

クリスマスソングたっぷりの30分でお楽しみください。


1曲目にご紹介したCara Stewartをご存じの方はほとんどいらっしゃらないと思います。
アメリカには40年代頃からソングポエムという文化があったそうで、タブロイド紙やコミック雑誌の後ろの広告ページには、
「歌詞求む!有名作曲家、編曲家、ミュージシャンに協力して下さい。
 査定は無料。すぐ送って下さい。一攫千金も夢じゃない。」
などと書かれていて、実際に歌詞を送ると、あなたの歌詞はヒットする見込みがあります!レコードにする価値があります!そのための費用として〇〇ドルを送ってください。という返信があり、実際にお金を支払うと、歌詞に曲がつけられ専属歌手が歌ったレコードが届くという仕組み。もちろん、この中からヒット曲が出たことはありませんでした。
Cara Stewartはそんなソングポエム系の歌手で、リー・ハドソン率いるスタジオに所属していました。リー・ハドソンのスタジオは、数多く存在したこの手の音楽スタジオの中では最高級の設備を備えたもので、自社レーベルは持たずにプロダクション制作のみに専念していたため、他のレーベル/スタジオよりも楽器・機材に経費を使うことが出来たようです。
リー・ハドソン社の広告には、
「ピアノ、ベース、ドラム、リズムギター、リードギターとCARAの歌で16.75ドル!4ヴァイオリン/8ヴァイオリンのオプションも承ります!」
と謳われていました。リー・ハドソンのサウンドは、ヴァイオリンでレス・ポールのような多重録音をしていたDanny Guglielmiのサウンドにも似ていて、ちょっと変わっていて数多あるソングポエムレコードの中でも突出しているのですが、メロトロンの前身とも言えるチェンバリンという楽器を使用してるのもその特徴の一つだと思います。
最初にその存在を知った曲「Our Space Ship」も聴いてみてください〜
Our Space Ship / Cara Stewart


1971年放映のビング・クロスビーのクリスマス・プログラムもお楽しみください〜
Bing Crosby and the Sounds of Christmas (1971)


チェコの粋人、オンドレイ・ハヴェルカは、PVも最高でございます〜
Jingle Bells / Ondřej Havelka


ついでにライブ映像も、お楽しみください〜
White Christmas / Ondřej Havelka


The Christmas Song / Nat King Cole


ついでに、エド・サリヴァン・ショーでのチップマンクスのクリスマス・ソングもどうぞ〜
The Chipmunks Song (Christmas Don’t Be Late) / Alvin and the Chipmunks


最後にお送りしたのは、今回の放送のおしゃべりのバックでも流れていたゴンドウトモヒコさん率いる管楽器六重奏「Gondo's Carol Brass Ensemble」による『サイレント・ナイト』。
素敵なクリスマスアルバムなのです。ジャケットデザインは僕が担当させていただきました。ゴンドウさんとは高校生の時に僕の実家で泊まり込みで一緒にデモテープを作った仲。約30年後にこうして一緒に仕事が出来るとは感慨深いなぁ〜と、しみじみ。
ではでは、皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしください〜(岡田)
Gondo's Carol Brass Ensemble "Silent Night | Album Digest"
posted by daisy holiday at 22:15| daisy holiday 2017

2017年12月17日

playlist - 12.17.2017

M1 : Botanic Panic / Kristofer Maddigan
M2 : Rudolph the Red-Nosed Reindeer / 細野晴臣
M3 : Kindergarten Flower Pageant / Ghost Train Orchestra
M4 : Yuki-ya-konko / Swing Slow



レギュラーゲスト<岡田崇さん>との音楽夜話。
来週のクリスマス本番を前にちょっとクリスマス気分を、、、。
ご存知お笑い好きな細野さんにいま来ている芸人は?
なななな〜なななな〜、、、。


Cuphead Announcement Trailer | Xbox One | Windows 10 | Steam


New Cuphead Gameplay From Gamescom 2017


Cupheadのアナログサントラの仕様はこちらでチェック!
Cuphead Soundtrack LP Unboxing and Review


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ジョイマン「ラップで輪唱」


ゴッドタンフジモンのジョイマンwwジジイ芸人キレ悪選手権E 20171118




ブライアン・カーペンター氏率いるGhost Train Orchestaの最新作からAlec Wilderの”Kindergardn Flower Pageant”でした。これはAlec Wilder Octet時代の作品で30年代後半レイモンド・スコットがセンセーショナルを起こしていた時、”レイモンド・スコットのような音楽は作れないか”と問われたワイルダーができるよ!と発言したことに端を発して書かれた楽曲群をオクテットで録音、米コロムビアからリリースされたもの。フランク・シナトラがワイルダーを支持していて、シナトラ式にワイルダー作品集も制作されている。ワイルダーはアメリカ音楽評論家としても確固たる地位を確立していて、「American Popular Song: The Great Inovators, 1900-1950」という著作はアメリカポピュラーソングを語る上でリファレンスとなっています。活動、私生活共に映画になりそうな人物。
Ghost Train OrchestraのCDはリル・デイジーのサイトでも絶賛発売中です!

Ghost Train Orchestra in the studio


Good Morning,Mr.Echo / Swing Slow



posted by daisy holiday at 06:49| daisy holiday 2017

2017年12月11日

playlist - 12.10.2017

M1 : Confess / Patti Page / George Barnes Trio
M2 : Peg O’ My Heart / Jerry Murad's Harmonicats
M3 : Brazil / Les Paul
M4 : The Sheik of Araby / Sidney Bechet's One Man Band
M5 : Crazy Rhythm / Dorothy Collins / George Barnes / Raymond Scott
M6 : Three Motown Electronium Adaptations by Hoby Cook / Raymond Scott



レギュラーゲスト<岡田崇さん>との音楽夜話。
<Patti Page>でスタートし、<Les Paul>、<Harmonicats>などの楽曲を紹介しつつ、
エコー成分などの研究や当時のレコーディング技術などについてのお話を。
最後は<Raymond Scott>の不遇な時代に、、、。



話に登場した田中勝則さんの解説も内容もすんばらしいディスコロヒアからリリースのパティ・ペイジのCDは、こちら

パティ・ペイジによるボーカル多重録音による「告白」。伴奏はジョージ・バーンズ。
エンジニアはビル・パットナム。
Confess / Patti Page and the George Barnes Trio


同じスタジオで、パットナムによって録音されたハーモ二キャッツの録音では、スタジオの入っていたシカゴ市民オペラ劇場の大理石張りの男子トイレにマイクとスピーカーを設置して得たエコーが取り入れられた。
Peg O’ My Heart / Jerry Murad's Harmonicats


多重録音のパイオニア、レス・ポールとパットナムとは情報交換をする間柄であったという。
Les Paul Documentary part 5 0f 5


The Sheik of Araby / Sidney Bechet's One Man Band


レイモンド・スコットの奥さんでもあるドロシー・コリンズとジョージ・バーンズによるシングル「Crazy Rhythm」。この時期バーンズはレイスコが出演していたお茶の間の人気番組『Your Hit Parade』でギターを弾いていた。パットナム、レイスコと最新の録音現場に居合わせ、このあとレス・ポール邸に居候することになるバーンズについてはもっともっと掘っていきたいですな。バーンズの1946年のオクテット作品も必聴ですヨ。
Momma Dont Allow it / Dorothy Collins and Raymond Scott Hit Parade Orchestra / George Barnes


最後は、時代との折り合いがつかなかったレイモンド・スコットのMOTOWN時代の記録を。
今年発売された電子音楽集『Three Willow Park』から。
Three Willow Park promo / Raymond Scott



「Angel On My Shoulder」at 札幌市教育文化会館 大ホール
〜細野晴臣“リリース記念ツアー”スペシャルムービー企画「昨日の1曲」





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自分へのクリスマス・プレゼントを何にしようかお悩みの方へ。
リル・デイジー・ショップでCDやLPはいかがですか?
レイモンド・スコットの最新電子音楽集『Three Willow Park』LP/CD好評発売中です!
チェコの粋人オンドレイ・ハヴェルカのCD/DVDもオススメですし、
ブライアン・カーペンター率いるGHOST TRAIN ORCHESTRAの最新作もサイコーっす。
GOTYE監修のジャン・ジャック・ペリーのレコードもスペシャル感あってイイかもね。

試聴はタダだし、是非お試しを!
http://lildaisy.theshop.jp





posted by daisy holiday at 01:26| daisy holiday 2017

2017年12月02日

playlist - 12.03.2017

M1 : Do You Wanna Jump, Children? / Leo Watson / Gene Krupa and His Orchestra
M2 : The Man With The Mandolin / Leo Watson and His Orchestra
M3 : Wire Brush Stomp / Gene Krupa and His Orchestra
M4 : Caravan / Shay Torrent
M5 : The Dark At the Top of the Stairs / David Carroll and His Orchestra
M6 : Be Doggone Sure You Call / Jane Turzy Trio with Remo Biondi Orchestra



レギュラーゲスト<岡田崇さん>との音楽夜話。
先日の中野サンプラザでのコンサートのお話に続き、
<Leo Watson><Gene Krupa><Shay Torrent>などの楽曲を紹介。



今日は細野さんの新譜『Vu Ja De』の1曲目「Tutti Frutti」にまつわることで、横道に外れていきたいと思います。
参照音源として、ジーン・クルーパ楽団の演奏で「Tutti Frutti」を、歌はレオ・ワトソン。
Tutti-Frutti (1938) / Gene Krupa & Leo Watson


もう1曲。
Do You Wanna Jump, Children? / Gene Krupa, Leo Watson


レオ・ワトソンはスピリッツ・オブ・リズムという楽団をテディ・バンと組んでいた人物。昔『デイジーワールドの集い』で16フィルム映画を上映した際に、フィルム版ジュークボックス“パノラム”用のフィルムとしてご紹介した目玉のカンターことエディ・カンター主演のAlabamy Boundにも出演していました。
Tom Tom / The Four Spirits of Rhythm


お送りしたジーン・クルーパ楽団のギタリストはレモ・ビオンディ(Ray “Remo” Biondi)。
クルーパとビオンディ共作の曲がこちら。
Wire Brush Stomp / Gene Krupa Small Combo


あまり知られてないビオンディですが、その名前を知るきっかけとなったレコードがこちら。
シャイ・トレントはシカゴ・ホワイトソックスのスタジアム・オルガニストとして活躍した人物。このバッキングでマルチ弦楽器奏者として参加しているのがビオンディでした。
Caravan / Shay Torrent at The Hammond Organ


9月10日のA~Zのコーナーで紹介されたJane Turzy盤の「Good Morning Mr. Echo」。
その伴奏を担当していたのがビオンディ楽団。マーガレット・ホワイティングのバージョンが有名な曲ですが、こちらがオリジナル。UREIやユニバーサル・オーディオといったスタジオ機材を産み出し、現代の音楽スタジオの基礎を作ったひとりと言われるエンジニアのビル・パットナムの作曲で、まぁエコーの開発とともに生まれた曲な訳ですね。
Good Morning Mister Echo / Jane Turzy with Remo Biondi Orchestra


もう一曲、そして、とりとめもなく、また来週に続きます。。。
Guitfiddle Glide / Remo Biondi & His Orchestra



「Tutti Frutti」at 都久志会館
〜細野晴臣“リリース記念ツアー”スペシャルムービー企画「昨日の1曲」




「El Negro Zumbon (Anna)」at NHK大阪ホール
〜細野晴臣“リリース記念ツアー”スペシャルムービー企画「昨日の1曲」


posted by daisy holiday at 04:42| daisy holiday 2017