2020年06月08日

playlist - 6.7.2020

M1 : Hot Toddy / Chet Atkins
M2 : Scrub, Brother, Scrub / The Melachrino Orchestra
M3 : There's a small hotel / Claude Thornhill And His Orchestra
M4 : Snowfall / Claude Thornhill And His Orchestra
M5 : Sweet And Lovely / Claude Thornhill And His Orchestra
アーカイブス〜紺屋の白袴
M6 : Jambangle / Gil Evans
M7 : Loch Lomond / Maxine Sullivan
M8 : Moments Like This / Maxine Sullivan

先週は「手作りデイジー= Stay Home #8」。
先週の予告通り<Claude Thornhill And His Orchestra>のミニ特集です。
今週もアーカイブス音源、お届けします。


Hot Toddy / Chet Atkins


Hot Toddy | How to Drink


Scrub Brother Scrub (1946) / Albert Sandler


Scrub, Brother, Scrub / The Melachrino Orchestra


Words and Music Original Theatrical Trailer


There's a small hotel / Betty Garrett


There's a Small Hotel / Claude Thornhill Orchestra - 1965 TV


Claude Thornhill / Dinner for Two


Sweet And Lovely / Claude Thornhill And His Orchestra


Jambangle / Gil Evans


Maxine Sullivan, Loch Lomond, 1939 Film Performance


Loch Lomond / Maxine Sullivan / New Friends of Rhythm


Moments Like This / Maxine Sullivan



選曲メモ:https://www.instagram.com/stories/hosonoharuomi_info/
Daisy Holiday "Tokyo Alert #8"
制限が解除になった途端に人々が外に溢れ出して・・と思ったらいきなり都知事が東京アラート宣言を発動し、そろそろ通常の番組に戻れそうだと思っていたところだったので慌ててます。何が起こるか分からない日々。さて先週少しお話した大事なビッグバンド、クロード・ソーンヒル楽団を今日は深堀りしたいと思います。その前に今日の真夜中のランチタイムミュージックは・・


01 Hot Toddy / Chet Atkins
ドギターの名手は多いですが、それぞれ個性があって豊かな世界。中でもチェット・アトキンス (Chet Atkins:1924-2001) はC&Wからジャズ、ポップス、ロックとジャンルを跨いだ活躍をした人気者。1960年にリリースしたアルバム“Teensville”から。“Hot Toddy”はラルフ・フラナガン (Ralph Flanagan) の作曲。録音は1959年。ホット・ウィスキーのこと。
02 Scrub, Brother, Scrub / George Melachrino & His Orchestra
ホリデー・ミュージックもいっちゃいましょう。メラクリーノ・ストリングスは日本でも60年代にラジオでよくかかってました。“Scub, Brother, Scrub”は1946年の英映画“I'll Turn To You”の中で Albert Sandler が指揮をした音源を見つけました。作曲は Ken Warner。Light Musicというジャンルの音楽はほぼセミ・クラシックです。
03 There's a Small Hotel / Claude Thornhill and his Orchestra
ここからはクロード・ソーンヒルを深堀りしますが、とはいえぼくが好きな曲は片寄ってまして、Sweet & Lovelyな、嫋(たお)やかなものに惹かれるんです。まずは先週コシミハルのフランス語版をかけましたが、“There's a Small Hotel”。この歌は作曲作詞の名コンビ Rodgers & Hart による1936年の作品で、ミュージカル『On Your Toes』(1936) で使用され、後に映画『Words and Music』(1948)で Betty Garrett が歌い、知られるようになったものです。
04 Snowfall / Claude Thornhill and his Orchestra
“Snowfall”はソーンヒル自身の作・編曲で、楽団のテーマ曲にもなるほど有名になりました。
1941年のColumbia盤などいくつかの異なるレコーディングがあり、僕が完コピ?した “Snowfall”と他の2曲も、RCA Victor時代の1949-50年の録音された音源を編集したアルバム “Dinner for Two”(1958)に収録されています。

05 Sweet and Lovely / Claude Thornhill and his Orchestra
コーラスはスモール・ホテルと同じく“The Snowflakes”。この3曲が収められた“Dinner for Two”は1958年のRCA/CAMDEN盤で、それ以前のクリエイティブな時代の音より格段にいいんです。数十年前に何となく買ったレコードがこれでした。それ以来聴き続けてますが、飽きることがありません。
*クロード・ソーンヒルについて・・
ソーンヒルは1908年生まれで56歳でこの世を去りましたが、10代の頃から音楽に没頭し、仲間のアーティー・ショー (Artie Shaw、番組冒頭の“Back Bay Shuffle”でお馴染み・・)と二人でNYに出て活動を始め、ソーンヒルはピアニストとしての初期にグレン・ミラー楽団のファースト・レコーディングに参加したり、早くから才能を認められていたようです。その後第二次世界大戦で徴兵され、1946年に復員してから自分の楽団を結成。そのメンバーにはその後有名になったジェリー・マリガン (Gerry Mulligan)、リー・コニッツ (Lee Konitz : 今年4月15日、92歳で新型コロナによる肺炎で死去)、そしてアレンジャーとして34歳の新進気鋭、ギル・エヴァンス (Gil Evams) が参加し、後のクールジャズの原型を構築し、マイルス・デイヴィスに影響を与えてます。ソーンヒルのサウンドはフレンチホーンを中心に据え、エーテル・サウンドと言われる雲のようなアンサンブルが際立っていて、一般よりもプロのジャズメンに衝撃を与えました。なのでジャズの歴史の中ではいたって地味な存在です。でもその影響力は今だに続いていて、日本でもこうしてラジオで特集されるわけです。
6 Daisyworld Archives 「紺屋の白袴(コウヤノシラバカマ)」
今回の Daisyworld のアーカイブ、2001年9月に放送した東榮一とのエンディングでのシークエンス。遅い夏の休暇前の話です。このころのエンディングはぼくがバスの最終便に乗って帰っていくというスタイルでした。ここで最後に僕が言った「紺屋の白袴」とは、紺屋(染物屋)の袴が白いのは、忙しくて自分のはかまを紺色に染める暇もない、という故事。
7 Jambangle / Gil Evans
クロード・ソーンヒル楽団の独特なアンサンブルにとって、ギル・エヴァンスの影響は多大でした。ヴィブラートを排し、長い持続音が難解なホーンセクションの編曲は、伝統的なソーンヒルの半面でもある前衛性とマッチした結果、独特のクールなサウンドが誕生したわけです。ではそのエヴァンズのソロ活動から “Jambangle”。これはエヴァンスの中で最もポップな作品。
8 Loch Lomond / Maxine Sullivan
ソーンヒルは地方で歌を歌っていた少女をプロデュースし、それが1937年当時ヒットしました。それがマキシン・サリヴァンです。ヒットしたのはスコットランド民謡の“Loch Lomond”という歌で、民謡をSwingにしたことも世間の話題に。ともかくマキシン・サリヴァンの歌声がこよなく好きで、何十年と聴いてても飽きません。この録音はソーンヒルのオリジナルとは異なり、演奏と編曲は“New Friends of Rhythm”という、アメリカの軽音楽史の中でとても重要な、しかし全く知られていないメンバーで構成されてるようです(岡田崇調査員)。ドイツの稀有な作曲家であるヒンデミット (Paul Hindemith) に師事したという話は聞き捨てならないし、かなり冒険的な弦の編曲は、時折Van Dyke Parksにも通じるキッチュさを感じます。それにしてもマキシン・サリヴァンはそんな前衛性にも関わらず、自分のスタイルで淡々と歌っているのがすごい。
9 Moments Like This / Maxine Sullivan
これは1938年のレコーディングで、作詞作曲は Burton Lane と Frank Loesser。そして編曲はソーンヒル自身だということが一聴すればわかります。随分前に自分のライブでこれを歌ったことがあるんですが、あまりにも難しいので1回限りでした。それでもこよなく好きな歌なので聴き続けてます。ところでマキシン・サリヴァンの歌を色々聴いていくと、時々美空ひばりが出てくるんです。歌のうまさに共通点があるのかもしれません。
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2020年06月01日

playlist - 5.31.2020

M1 : Parade of the Wooden Soldiers / The Three Suns
M2 : Skylark / Toots Thielemans
*コント:ガソリンスタンド
M3 : C'est un nid charmant -There's a small hotel / コシミハル
M4 : Snow Fall / 細野晴臣
M7 : Midnight, the Stars and You / Ray Noble & his Orchestra

先週<岡田崇さん>にバトンタッチしてお休みした「手作りデイジー= Stay Home」・・・
今週は、番組レギュラーゲスト<コシミハルさん>を招いて再開。
今回もトークやコントなど、過去の放送からの貴重な音源もお届けします。


Caravan / The Three Suns


Betty Boop - Parade Of The Wooden Soldiers - 1934


Parade of the Wooden Soldiers featuring the Rockettes | Radio City Christmas Spectacular


キューピー三分クッキング


Jean Toot Thielemans 1961


Skylark / Toots Thielemans


There's a Small Hotel / Claude Thornhill Orchestra - 1965 TV


Snowfall / Claude Thornhill (1941 version)


Midnight, The Stars, & You ~ Ray Noble & His Orchestra (1934) (w/ echo)


The Shining (1980) - Ending Scene


映画『ドクター・スリープ』日本版本予告



選曲メモ:https://www.instagram.com/stories/hosonoharuomi_info/
Daisy Holiday Stay Home #08_Quarantine Holiday #2
東京も自粛解除か・・街はいっきに人で溢れてるのかな。さて今月23日、久しぶりにコシミハルさんとスタジオで収録したので、それが今回のメインです。


01 Parade of the Wooden Soldiers / The Three Suns
ドイツの作曲家レオン・イェッセル (Leon Jessel) が1897年に作曲したオペレッタ「おもちゃの兵隊の行進」です。「キューピー3分クッキング」のテーマ曲として誰もが耳に馴染んでいるメロディですが、これこそ正にランチタイム・ミュージックのトップだと思います。テレビで毎日流れているのは野田智子さんによるオルガン。これも大好きですが、スリー・サンズの演奏は子供の頃からラジオで聴いていました。
02 コント「ガソリンスタンド」
2001年のDaisyworldアーカイブから。この頃世間は元気がよく、ガソリンスタンドには常時4、5人の若いバイトがいて、車の窓拭きなどで雑巾をパスするときに「ウォーイ」と声を出しあって連携プレイをしてました。その光景をコントに。最近のスタンドは静かになっちゃいました。
03 Skylark / Toots Thielemans
コシミハル (Koshi, Miharu) が持ってきてくれた音源は「ハモニカおじさん」の愛称で人気者のトゥーツ・シールマンス (Toots Thielemans) です。シールマンスはベルギー貴族の末裔で、独自の演奏スタイルはジョン・レノンにも影響を与えているということです。4年前に94歳の生涯を終えました。
04 C'est un nid charmant -There's a small hotel / Koshi, Miharu
2001年8月12日に放送したDaisyworldのアーカイブから、音楽評論家である瀬川昌久さんをゲストに、コシミハルとの初対面の場面を収録したものです。瀬川さんは50年代に銀行マンとしてNYに駐在し、三島由紀夫をブロードウェイ・ミュージカルに連れて行ったという逸話があります。その瀬川さんが当時リリースされたコシミハルのアルバム "Frou-frou" の中の "There's a Small Hotel" の話をしてくれました。マイルス・デイヴィスにも影響を与えたビッグバンドのリーダー、クロード・ソーンヒル (Claude Thornhill) 版のシミュレーションをした時、ミハルちゃんはヘッドフォンで聴き取りをやりすぎ、不調になったそうです。
05 Snowfall / Hosono, Haruomi
1989年にリリースされたチャリティー・アルバム「PEACE ON EARTH」に提供したのがクロード・ソーンヒル楽団 (Claude Thornhill & his Orchestra) のテーマ曲でもあるこの "Snowfall" でした。この時期の自分は殆どデスクトップ・ミュージックで、NECのPC-98やソフトは「Come On Music」という数値入力。パソコンに数字で打ち込みをしてこのSnowfallを作りました。「打ち込み」はここら辺の事情から出てきたテクノ語でしょうね。ピアノソロの聴き取りはミハルちゃんだったか、音大の人だったか記憶が曖昧です。ピアノ音源があまり優秀ではなく悔いが残る。しかしレトロな音楽をそのままデジタル的な手法で模写するのは快感で、シミュレーショニズムという絵画の世界での潮流にも影響されました。
06 Midnight, the Stars and You / Ray Noble & his Orchestra
この1934年に録音されたRay Noble楽団の曲は、1980年のスタンリー・キューブリック (Stanley Kubrick) の傑作映画「シャイニング (The Shining)」でエコーが付けられ、効果的に使われました。歌はアル•ボウリー (Al Bowlly) 。一方、去年の12月頃に封切りされ、とても見たかった「Doctor Sleep」を、先日やっと見ることができました。「シャイニング」から40年後の現在を描く。怖いシャイ二ングに比べると「ドクター・スリープ」はエンターテイメントに徹した今時のアトラクション・ムービーで、超能力合戦といってもいい。そしてここでもエンドロールでこの曲がかかり、それは嬉しいことでした。最後の方は映画と同じようなエコーを加えましたが、怖くて眠れなくなった人がいたらごめんなさい。
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2020年05月22日

playlist - 5.24.2020

M1 : 素敵なランデブー / 三保敬太郎とストリング・ポップス・オーケストラ/小野崎孝輔とニューサウンズ・オーケストラ
M2 : Come On-A Stan's House / Stan Freeman
M3 : Golf Cue / Carl Stalling
M4 : Space Golf / TIPSY
M5 : Powerhouse / Carl Stalling
M6 : Water Music / Eric Siday
M7 : グリスビーのブルース LE GRISBI / The Columbia Symphonette
M8 : 去年の夏 Last Summer / The Columbia Symphonette
M9 : 死ぬほど愛して Sinno' Me Moro / 松宮庄一郎 / 渡辺晋とシックス・ジョーズ
M10 : Caravan / 道志郎クインテット+ラテン・リズム
M11 : 雨 / 中村八大とニュー・サウンド・グループ
M12 : Hello Mabel / Bonzo Dog Band



「手作りデイジー= Stay Home」・・・
今週は、番組レギュラーゲスト<岡田崇さん>にバトンタッチ。
岡田さんの完全選曲&DJによる30分・・・お楽しみ下さい。


美空ひばり/素敵なランデブー/作曲:原六朗 『ジャンケン娘』より


美空ひばり/エスキモーの娘/作曲:原六朗 『ジャンケン娘』より


お祭りマンボ(作曲:原六朗)/ コロムビア 服部リズム・シスターズ


第1回 実写版 サザエさん / 江利チエミ


Come On-A My House(青春ジャズ娘) / 江利チエミ


Come On-A Our House / Rosemary Clooney with Ross Bagdasarian


Golf Cue / Carl Stalling


Is this how you play golf? / Looney Tunes


Space Golf / TIPSY


Raymond Scott POWERHOUSE in LOONEY TUNES


Water Music / Eric Siday








去年の夏 Last Summer Trailer


死ぬほど愛して Sinno' Me Moro / Carlo Rustichelli


Juan Tizol's Caravan / Duke Ellington Orchestra (1952)


ワークソング / 中村八大クインテット


Hello Mabel / Bonzo Dog Band


Jollity Farm / Bonzo Dog Doo Dah Band
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2020年05月18日

playlist - 5.17.2020

M1 : Cornsilk / Milt Herth Trio
M2 : Samba For Sale / Jorgen Ingmann
M3 : ぼくの伯父さんの休暇 / THE COLUMBIA SYMPHONETTE
*コント:いらっしゃいやせ〜
M5 : Main Titles (film [The Thing]) / Dominik Hauser
M6 : Tour De France Etape 3 (version 2) / Kraftwerk
M7 : Radio Activity / 細野晴臣



細野さんのワンマンDJでお送りする「手作りデイジー= Stay Home」ですが・・・
今週は小休止。
スタジオにレギュラーゲスト<岡田崇さん>を招いて収録・・・近況などを伺います。


Milt Herth Trio - 1941


Cornsilk / Milt Herth Trio


SAMBA FOR SALE - Svend Asmussens kvintet med Jørgen Ingmann guitar solo 1952


Apanhei-Te Cavaquinho / Jørgen Ingmann


Civilization (Bongo Bongo Bongo) / Svend Asmussens Kvintet (Guitar:Jorgen Ingmann)


Jacques Tati Les vacances de Mr. Hulot - Trailer


Main Titles (film [The Thing]) / Dominik Hauser


The Thing (1982) Trailer


Kraftwerk - (Minimum Maximum) Tour de France étape 2


YMO Radioactivity (No Nukes 2013)


Kraftwerk - Radioactivity (French Tv 1978)


Kraftwerk - Numbers / Computer World (Clip, Live 1981)


Radio Activity [Audio] / 細野晴臣



選曲メモ:https://www.instagram.com/stories/hosonoharuomi_info/
Daisy Holiday Stay Home #06_Quarantine Holiday
今週は少し緩めて、ホリデー仲間の岡田崇君に来てもらいました。マスクしたまま2m離れて。


01 Corn Silk / Milt Herth Trio
「真夜中のランチタイム・ミュージック」や「ホリデー・ミュージック」は毎回分散して紹介して行こうと思ってますが、今回はミルト・ハース・トリオ。SP盤が実家に眠っていたのを掘り起こしてきたもので、今となっては貴重な1品です。何故なら2008年6月1日にカリフォルニアにあったユニバーサル・スタジオが火災で全焼し、多くの貴重な映像や音源が焼失した事件があり、その中にミルト・ハースの40年代からのマスターテープがあったのですが、燃えてしまったのです。なんという不幸な火災でしょう。
https://www.musiclifeclub.com/news/20190614_02.html
https://www.nytimes.com/2019/06/25/magazine/universal-music-fire-bands-list-umg.html

02 岡田崇くんと近況報告
コロナの動向も世界中で追及しているし、不安は拭えないがお互いに元気でいられることが大事。
03 Samba for Sale / Jørgen Ingmann
ヨルゲン・イングマンを知ったのは中学2年の1961年、ラジオで「アパッチ(Apache)」がかかった時でした。このオリジナルはイギリスの "The Shadows"でしたが、デンマークのギタリスト、イングマン版が大ヒットし、その後ベンチャーズのカヴァーが日本でもヒットしました。イングマンのギターは Les Paulの多重録音にとても影響され、この曲もそのタイプです。
04 ぼくの伯父さんの休暇 (Les Vacances Df M.Hulot) / The Columbia Symphonette
岡田くんが鈴木慶一と「音楽遺産発掘ユニット」である “The Diggers"を組み、日本コロムビア・レコードに眠っている未復刻音源を掘り起こし、今回映画音楽中心の第一弾が発売になりました。その名も The Diggers loves Sound Archives 01。演奏家にはオルガンの道志郎、ギターの横内章次らが参加しています。日本で制作された極上の音源。
05 コント「いらっしゃいやせ〜」
2001年12月30日に放送したJ-Wave時代の"Daisyworld"からコントのアーカイブをひとつ。この時期は亡き東榮一くんを筆頭に、たまたまそこにいる人たちが動員されて、思いつきのギャグを即興的にやっていた。この時代はアパレル店でも女子の「いらしゃいませ〜」が蔓延し、ウグイスのさえずりに聞こえたものだが、居酒屋や家電店などは男の野太い声で出迎えていた。今はそれも下火で静かですが。コントは他にもいくつかあるので、追って紹介したいと思います。
06 The Thing / Dominik Hauser
ジョン・カーペンター (John Carpemter) の傑作SF映画「遊星からの物体X」("The Thing" 1982) から、冒頭のシーンで流れるエンニオ・モリコーネ (Ennio Moricone) の音楽。カヴァーしているのは映画音楽作曲家でもあるドミニク・ハウザーという人だ。南極の氷原を走る犬、それを追うヘリコプター。ヘリから犬を狙撃するが逃がしたことから不気味な話が展開する。1938年に発表されたSF小説「影がいく」(Who Goes There?/J. Campbell) という原作を元に、1951年にハワード・ホークス (Howard Hawks) が製作した「遊星よりの物体X」(The Thing from Another World)のリメイクが本作だ。ともかく恐ろしすぎて面白い。これに影響された作品は多く、自分も"Body Snatchers"という曲で"Thing Thing Thing"と歌っている。今蔓延している未知のウィルスもある意味「The Thing」だ。ちなみにジョン・カーぺンターは自作映画の音楽もかなり作っていて、大のシンセサイザー好きである。しかしこの映画音楽をモリコーネに依頼したのは卓見だ。
07 Tour de France '03 (Version 2) / Kraftwerk
クラフトワーク創始者の一人、フローリアン・シュナイダー (Florian Schneider) の逝去が5月7日に報道された。ぼくと同い年の73歳だった。YMOが彼らの音楽に大きく影響されたのは言うまでもない。1981年の初来日時、YMOと一緒に新宿のTsubaki Houseというクラブに繰り出したのはラルフ・ヒュッター (Ralf Hütter) とフローリアン・シュナイダー (Florian Schneider)だった記憶がある。ラルフのダンスがクラフトワークっぽくて皆に注目されていたが、フローリアンは静かにしていたのかもしれない。その後2012年に坂本龍一が主催したイベント "NO NUKES 2012"で再会した時には、フローリアンは既にグループを離れていた。その時、確かラルフからぼくの年齢を聞かれたことは覚えている。ほくとラルフたちは同世代なんだねえ、というかんじ。ともかく唯一無二のユニットだ。
08 Radio Activity / Haruomi Hosono
2013年にリリースしたアルバム "Heavenly Music"から。前年の "NO NUKES 2012" でYMOとしてクラフトワークの "Radio Activity" をカヴァーしたのだ。逆に彼らは日本語でこの曲を歌っていた。日本では実際、放射能汚染が2011年にあったばかりだったので、皮相的な解釈で取り上げたのだ。まあそんなことがきっかけでソロアルバムに収録したわけです。
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2020年05月10日

playlist - 5.10.2020

M1 : The Flying Saucer - Pt.1 / Dickie Goodman & Bill Buchanan
M2 : Purple People Eater ロックを踊る宇宙人 / Sheb Wooley
M3 : Alternative 3 / 細野晴臣
M4 : The World Is Waiting For The Sunrise / Les Paul & Mary Ford
*Gaia Message / James Lovelock
M5 : Close Encounters / 細野晴臣
M6 : The Flying Saucer - Pt.2 / Dickie Goodman & Bill Buchanan
M7 : Flying Saucer Breakdown / 細野晴臣
M8 : Kangaru / Jóhann Jóhannsson
*UFO Collage "Mantell Incident"
*夢〜それはドリーム〜
M9 : Blue Skies Are Around the Corner / Ambrose and His Orchestra
M10 : Trip to the Moon / Elton Britt

細野さんのワンマンDJでお送りする「手作りデイジー= Stay Home」#5!
今週はこのところ注目されているUFO(未確認飛行物体)についての特集です。
・・・お聞き逃し無く。


米軍がUFO撮影に成功? 「謎の現象」映像公開


Orson Welles - War Of The Worlds - Radio Broadcast 1938 - Complete Broadcast.


Orson Welles apologizes for the The War of the Worlds' mass panic


The Flying Saucer - Pt.1 / Dickie Goodman & Bill Buchanan


"RADIO" lee evans in funny bones


Purple People Eater / Sheb Wooley


Rawhide Opening and Closing Credits and Theme Song


Witch Doctor / David Seville




ドキュメンタリー 第三の選択 米ソ宇宙開発の陰謀


The World Is Waiting For The Sunrise / Les Paul & Mary Ford




Close Encounters of the Third Kind - First conversation with the ETs




The Mysterious Kenneth Arnold UFO Sighting in 1947 - FindingUFO


コズミック フロント「驚異の大宇宙 火星改造!テラフォーミング最前線」


the mantell UFO incident


ラスト・デイズ・オン・マーズ(予告編)


The Last Days On Mars intro / Blue Skies Are Around The Corner by Jack Hylton


Trip to the Moon / Elton Britt


選曲メモ:https://www.instagram.com/stories/hosonoharuomi_info/
Daisy Holiday "SAFE SPACE" SPECIAL
01 The Flying Saucer - Pt.1 / Dickie Goodman & Bill Buchanan 1956Dickie Goodmanは1956にBill Buchananとユニットを組み、このシングル盤がヒットしました。オーソン・ウェルズが1938年にラジオで「火星人襲来」のフェイク・ドキュメンタリー("War of the world")を放送し、社会が騒然とした事件をコミカルにリメイク。スピード感のある会話と音楽の編集による「break-in」という手法の創始者でもあります。 イギリスのコメディアン、Lee Evansは映画"Funny Bones"(1995)の中で、"The Radio"というブレイク・インのパフォーマンスをしていて、Dickie Goodmanの影響を感じさせます。
02 Purple People Eater / Sheb Wooley 1956
この歌は日本でもシングル盤で発売され、「ロックを踊る宇宙人」という邦題でした。シェブ・ウーリーは日本でも放映されて人気があったTV西部劇「ローハイド」(1959-1966)で、クリント・イーストウッドの相棒、ピート・ノーラン役で馴染がありますが、小学生だったぼくは彼が歌手だとは知りませんでした。
03 Alternative 3 / Haruomi Hosono 1984
細野ソロ「S•F•X」から。1977年、テレビの深夜放送で唐突に放映された英国の番組、「第三の選択 (Alternative 3)」をたまたま見てしまった衝撃が忘れられません。それは当時まだ知られていなかった地球の温室効果への警告と、それに伴う火星移住計画の陰謀論でした。真に迫ったドキュメンタリーが実はフェイクだったと後で知りましたが、現在の地球を見れば内容は真実だったのか。火星探査機がモグラのような生物を撮影してたり。
04 The World Is Waiting For The Sunrise / Les Paul & Mary Ford
「世界は日の出を待っている」。ともかく明日の良き日を待つのが人間の希望というもので、この歌はいつも輝いてます。ラジオでは毎年新年には欠かせない歌でもあり、もう何度かけたことか。
05 Daisy Collage Pt-1 + Gaia Message Pt-2 by Sc.D..James Lovelock
かつて作ったdaisyコラージュを再編集。超レア盤の平野威馬雄・監修による「衝撃のUFO」から小学生の呼びかけを織り交ぜ、後半は先週紹介したJames Lovelock博士のメッセージ第二弾。地球が氷間期にあり、不安定だということなどのメッセージ。
06 Close Encounters / Haruomi Hosono 2007
スピルバーグ作品の「未知との遭遇」(Close Encounters of the Third Kind 1977)は70年代に始まった新しい世界観に興奮しました。まだビデオ前夜の時代だったので、ぼくは何度も映画館に通って見続けました。ハンガリーの作曲家で哲学者のコダーイ・ゾルターン(Kodály Zoltán)による、5音階の手話で宇宙人と交信するなど、謎めいた要素満載。John Williams作曲の音楽にはその5音階のシンボリックな音階がキーになってます。
07 The Flying Saucer - Pt.2 / Dickie Goodman & Bill Buchanan 1957
1曲目のPart 2は、Part1で一度去った円盤が再び現れたという騒動。これぞ50年代アメリカのスピード感。
08 Flying Saucer Breakdown / Haruomi Hosono 2007
1947年6月24日、米国でケネス・アーノルド(Kenneth Arnold )が自家用機で飛行中にUFOと遭遇し、その事件をニュースでは「空飛ぶ円盤」だったと報道。それ以来世界に円盤が認知されたわけです。その年の7月8日、ロズウェルで円盤が墜落したという事件を米軍が発表。50年代はジョージ・アダムスキーの接近遭遇体験がブームに。円盤といえばこのアダムスキー型が浸透した。彼は美形な金星人のラミューとオーソンらと会った話も本に書いてます。その後地球温暖化論争の中、火星移住計画が今もくすぶっていますが、火星や土星に原爆を落として大気環境を変え、人間が住めるように改造する(テラフォーミング〜惑星地球化計画))という乱暴な案も浮上。人間は今こそ改心し、嘘はつかずご褒美も求めない「良い子」になる機会だという歌です。さもないと宇宙人に怒られるからね。
09 UFO Collage "Mantell Incident"
米国空軍パイロット、マンテル大尉(Thomas Mantell)は1948年1月8日にUFOと遭遇し、深追いして墜落してしまう。その時の模様が例の平野威馬雄・監修「衝撃のUFO」に収録されている。実際の交信記録ではないようだが。平野威馬雄は平野レミの父君で仏文学者であり詩人であり、その生涯は波乱万丈で深堀りすべき人物。ぼくは平野さんにUFO関連の音源をお借りしたい、とオファーした話が残っているが、全く覚えてない。
10 Daisy Collage Pt-2
コシミハルとのコラボ"Swing Slow"で"Bicycle Built For Two"のジングルを作ったんですが、今回使おうとしたら音源が見つからず、かつて作ったジングルを使用し、後半に中国語のガイア・メッセージをつなげました。こういうジングルの制作は番組担当の志賀くんによるものです。
11 Dream Sketch
続けて「夢〜それはドリーム」。映画「No Smoking」で挿入した「甘噛み蛙」のスピンオフ版。「夢、それはドリーム」というのは、CMプロデューサーの川崎徹さんが見た看板に書かれていたコピーだったという記憶がありますが、実はコピーライターの仲畑貴志さんが冗談で書いたコピーだそうで、それを拝借してます。
12 Blue Skies Are Around the Corner / Ambrose and His Orchestra
2014年に公開されたSF映画「ラスト・デイズ・オブ・マーズ!(The Last Days of Mars)」は、この当時流行った火星モノの秀作です。火星探査チームが次々と微生物に感染し、最後に一人残った主人公・・そこに流れるのがこの古い歌でした。火星の過酷な環境で、「角を曲がれば青空が見える」という歌が皮肉でした。確か映画ではAmbroseではなく、Jack Hylton版が使われていました。
13 Trip to the Moon / Elton Britt
最後の1曲はヨーデル系のカントリー歌手、エルトン・ブリットの歌です。ではまた来週。
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